日本の増配株の探し方|初心者40代が10年持てる5条件

資産形成

「高配当株に興味があるけど、どの銘柄を選べばいいかわからない…」「毎年配当が上がる銘柄があるって聞いたけど、どうやって探すの?」

そんなふうに、増配株の探し方に悩んでいませんか?

私自身も最初は「利回りが高ければいい」という考えで銘柄を選んでいました。しかし実際に投資を続ける中で、配当利回りだけを追いかけることの危険性を痛感し、今は「増配を続けられる企業かどうか」を軸に銘柄選びをしています。

今日は、40代から日本の増配株投資を始める方に向けて、失敗しない銘柄の探し方と5つの選定条件をお伝えします。

① 結論:増配株は「利回り」より「継続力」で選ぶ

40代が10年持ち続けられる増配株を選ぶ条件は「高利回りよりも増配を続けられる財務体力と株主還元意識があるか」です。

表面的な配当利回りが5〜6%の銘柄より、利回りは3%台でも毎年少しずつ配当を増やし続けている企業の方が、長期保有での総リターンははるかに高くなります。

たとえば、2026年5月時点で日本の連続増配ランキング上位の三菱HCキャピタル(27期連続)、ユー・エス・エス(26期連続)、サンドラッグ(24期連続)などは、配当利回りこそ3〜4%台ですが、10年前から持ち続けている投資家は受取配当金が当初の2〜3倍になっています。

「今の利回り」より「10年後の利回り」を想像して買う——これが増配株投資の本質です。

② 理由:なぜ日本の増配株は難しいのか

実は、米国では25年以上連続増配を続けている「配当貴族」銘柄が140社以上あります。しかし日本では、25年以上の連続増配を達成している企業は花王(4452)がほぼ唯一の存在です。これが日本の増配株投資を難しくしている現実です。

なぜ日本企業は増配を続けにくいのか——それは「業績連動で配当を決める」文化が根強いからです。利益が出れば増配し、利益が落ちれば減配する。株主還元よりも内部留保を重視する企業がまだ多い日本では、表面上の「高配当」が翌年にはガタ落ちするリスクがあります。

だからこそ、リベ大の両学長が言う「ファンダメンタルズが優良で、増配継続の意思と体力がある企業を選ぶ」という視点が、日本株の高配当投資では特に重要になります。

日本の増配株投資では「減配しない企業を探す」ことが「増配株を選ぶ」と同義です。

③ 具体例:私が実践する「増配株5つの選定条件」

私自身が約7年の投資経験の中で試行錯誤した結果、今は以下の5つの条件を満たす銘柄だけを保有するようにしています。

条件①:連続増配10年以上

最低でも10年以上連続して増配している銘柄を選びます。10年という期間には、リーマンショック後の回復期、コロナショックなど複数の景気後退局面が含まれます。それを乗り越えて増配し続けた企業には、それだけの財務基盤と経営者の意思があると判断できます。

探し方は「みんかぶ 連続増配ランキング」や「日経連続増配株指数の構成銘柄一覧」を使うのが最も手軽です。

条件②:配当性向50%以下

配当性向とは「利益のうち何%を配当として払っているか」を表す指標です。これが80〜90%の企業は、少し業績が悪化しただけで配当を維持できなくなるリスクがあります。

50%以下が理想で、これは「利益の半分以上をまだ内部に留めている」=「景気悪化時にも配当を守れる余力がある」ことを意味します。

条件③:自己資本比率40%以上

自己資本比率が低い企業は、負債が多く財務が脆弱です。景気後退時に資金が逼迫すると配当が最初に削られます。40%以上を目安にすると、財務健全性が高い企業だけが残ります。

条件④:業種が「生活必需品・インフラ・金融」のどれか

景気に左右されにくい業種を選ぶことが、増配継続の安定性につながります。ドラッグストア、医療・介護関連、電力・ガス、リース、保険などは景気後退局面でも収益が安定しやすい業種です。半導体や不動産など景気敏感業種は増配株として長期保有するには不向きです。

条件⑤:配当利回りが2〜5%の範囲内

利回りが6%を超えると「高利回りすぎる=市場から何か問題を疑われている」可能性があります。逆に1%台では増配があっても絶対額が小さすぎます。2〜5%の範囲で、業績と財務が健全な企業を選ぶのが現実的なバランスです。

私が失敗した経験を一つお話しします。2021年ごろ、利回り6%超の某小売銘柄を「配当高い!」という理由だけで購入しました。しかし翌年、業績悪化で大幅減配。株価も20%以上下落し、受取配当金も半分以下になりました。

「高利回り」の罠に引っかかった典型的な失敗でした。今では利回り6%超の銘柄は「なぜこんなに高いのか」と疑う目線で見るようにしています。

具体的な銘柄スクリーニングの手順

  • みんかぶやSBI証券のスクリーニング機能で「連続増配年数10年以上」「配当利回り2〜5%」「自己資本比率40%以上」で絞り込む
  • 残った銘柄の配当性向と業種を確認し、条件③〜④に照らし合わせてさらに絞る
  • 最終的に残った銘柄を10〜15銘柄程度に分散して購入する(1銘柄集中はリスクが高い)

📚 あわせて読みたいおすすめ本

増配株投資の考え方をより深く学びたい方には、実践的な銘柄選定ノウハウが詰まったこの2冊がおすすめです。私も参考にしている良書です。

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④ 結論+今日からできる具体的アクション

STEP1:連続増配ランキングを今日確認する

みんかぶや日経連続増配株指数の銘柄リストを開き、10年以上連続増配している銘柄をリストアップします。まずは「候補リスト」を作ることがスタートラインです。5分でできます。

STEP2:SBI証券や楽天証券のスクリーニングで絞り込む

銘柄スクリーニング機能で「配当利回り2〜5%」「自己資本比率40%以上」「配当性向50%以下」を入力して絞り込みます。数百銘柄が一気に10〜20銘柄に絞れます。

STEP3:新NISAの成長投資枠で少額から購入する

増配株は新NISAの成長投資枠で保有することで、受け取る配当金も非課税になります(国内株の場合)。まず1銘柄・1〜2単元から購入し、タイミングを分けて買い増していくのが40代の現実的な戦略です。

私自身は月10万円の新NISA積立(インデックス)を続けながら、成長投資枠で増配株を四半期ごとにタイミングを見て追加購入しています。インデックスで「守り」、増配株で「配当収入」という2軸の運用が、精神的に安定した長期投資につながっています。

インデックスで積み立てながら、増配株で配当収入を育てる——これが40代のFIREへの現実的なルートです。

まとめ

  • 増配株は「高利回り」より「増配継続の財務体力と意思」で選ぶ
  • 日本の増配株の探し方5条件:①連続増配10年以上 ②配当性向50%以下 ③自己資本比率40%以上 ④景気に左右されにくい業種 ⑤配当利回り2〜5%
  • スクリーニングツールを活用してまず候補リストを作ることがスタート
  • 新NISAの成長投資枠で保有することで配当金も非課税に

「どの銘柄を買えばいい?」という前に「どんな条件を満たす銘柄を探すか」を決める——これが10年後も後悔しない投資判断につながります。

具体的な銘柄選びの深堀りや、増配株ポートフォリオの組み方については、こちらの記事でもチェックしてみてください。質問はこちらからどうぞ。

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