「新NISAで積み立ててきたのに、暴落したらどうすればいいの?」
投資を始めたばかりの方も、数年続けてきた方も、一度は頭をよぎる不安ではないでしょうか。
結論から言います。暴落時に新NISAを慌てて売ってはいけません。そして、取り崩しルールを「暴落前」に決めておくことが、資産を守る唯一の方法です。
私は2019年から旧NISAを始め、現在は新NISAで月10万円をインデックスファンドに積み立てています。3人の子どもを持つ40代のパパとして、老後資金とFIREの両方を意識しながら投資を続けてきました。
その中で実際に2022年の下落局面を経験し、「ルールがなければ必ずパニックになる」と身に染みました。この記事では、私が実践している暴落時の取り崩し3つのマイルールをお伝えします。
なぜ暴落時の「取り崩しルール」が必要なのか
新NISA最大のリスクは「暴落そのもの」ではありません。暴落時に感情的に動いてしまうことが最大のリスクです。
インデックス投資は長期保有を前提にした戦略です。歴史的に見ると、世界株式は幾度もの暴落を経験しながら、長期では右肩上がりを続けてきました。1925年〜2020年の間に20%以上の暴落が9回起きていますが、すべての局面で株価は回復しています。
問題は「取り崩し中」に暴落が来た場合です。これを投資の世界では「シーケンス・オブ・リターンリスク(順序リスク)」と呼びます。
たとえばFIRE後に毎月取り崩している最中に暴落が来た場合、資産が大きく減った状態で売り続けることになります。これが最も危険なパターン。積み立て期間中の暴落は「安く買えるチャンス」ですが、取り崩し中の暴落は「資産の目減り加速」になります。
だからこそ、暴落前にルールを決めておくことが絶対に必要なのです。
両学長が教えてくれた「暴落時のメンタル管理」
両学長(リベラルアーツ大学)がよく言う言葉があります。「暴落は買い増しのチャンス。怖くなったら積み立て設定を見直せ」というものです。
これは積み立て期間中の話ですが、取り崩し期にも応用できる考え方があります。それが「現金バッファ」と「定率取り崩し」の組み合わせです。
リベ大の投資スタンスの核心は「長期・積み立て・分散」。短期の値動きに一喜一憂せず、市場に居続けることが最大のリターンを生む、という考え方です。暴落時に「取り崩しを止める」判断も、この思想から来ています。
私もこの考え方を基本に置きながら、自分なりの3つのルールを作りました。
私が決めた「暴落時に慌てない」3つのマイルール
ルール①:生活費1年分の「現金バッファ」を常に確保する
新NISAからの取り崩しを始める前に、生活費の最低1年分は現金で手元に置くと決めています。
我が家の場合、毎月の生活費は約30万円。つまり360万円が最低ラインの現金バッファです。これがあれば、仮に暴落が来ても「1年間はNISAを一切触らずに生活できる」という安心感があります。
よく「生活防衛資金は6ヶ月分」と言われますが、取り崩し期には12ヶ月分に引き上げることを推奨します。暴落は短くて数ヶ月、長ければ2〜3年続くこともあるからです。
ルール②:株価が高値から▲20%を超えたら取り崩しを「一時停止」する
FIREや定年後に新NISAを取り崩している最中、前年高値から▲20%以上の下落が来たら取り崩しをストップします。そしてルール①の現金バッファから生活費を賄います。
この「▲20%ライン」は、投資の世界でよく使われる「弱気相場(ベアマーケット)入り」の基準です。感情ではなく、数字で判断するからこそ意味があります。
実際に2022年の調整局面では、私のNISA口座が一時期▲18%になりました。あのとき「ルールで決めてなかったら売ってたな」と正直思いました。実際に迷いましたし、SNSのタイムラインは悲観的な意見であふれていました。でもルールのおかげで耐えられた。
暴落の中で冷静に判断することは、人間の脳の構造上、非常に難しいです。だからこそ「事前に決めたルール通りに動く」だけにする。これが私の答えです。
ルール③:取り崩しは「定率4%」を基本とし、暴落中は停止する
FIRE後の取り崩しは年間4%(いわゆる「4%ルール」)を基本にしています。1,000万円の資産なら年40万円、月約3.3万円という計算です。
この4%という数字はアメリカの研究(トリニティスタディ)で「30年間枯渇しない確率が非常に高い」とされた数字ですが、日本の株式市場への適用には議論もあります。私はやや保守的に考えて「3〜4%の間」で運用する予定です。
そして、ルール②の▲20%暴落時には、この4%取り崩しも停止します。現金バッファが底をつきそうなら、高配当株の配当金を生活費に充当するという2段階の備えも設けています。
実体験:ルールがなかった2019年の私が犯した失敗
投資を始めた2019年、私はルールなんて何も決めていませんでした。とにかく「積み立てればいい」と思っていたからです。
そして2020年3月、コロナショックが来ました。当時の私のNISA口座は▲30%を超える損失を記録。毎日スマホでアプリを開くのが怖くなり、「もう積み立てをやめようかな」と本気で思いました。
結果的には積み立てを続けましたが、それは「正しい知識があったから」ではなく「売り方がわからなかったから」という情けない理由です(笑)。
あのとき事前にルールを決めていれば、「暴落中は追加積み立てのチャンス」と思えたはずです。実際に2020年4月以降に買い増しできた方はその後の回復でかなりのリターンを得ています。私はそれができませんでした。
ルールとは「最悪の状況でも冷静でいるための設計図」です。投資を長く続けるほど、その大切さが身に沁みます。
📚 この記事を読んだあとに読みたい1冊
両学長の「お金の大学」は、資産形成の全体像を「貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う」の5つの力で整理してくれる一冊です。暴落時のメンタル管理や「お金に振り回されない生き方」の土台を作るのに最適。私も投資を始める直前に読んで、迷いが一気に消えた本です。
暴落時に「絶対にやってはいけない」3つのこと
①狼狽売り(ろうばいうり):暴落中に慌てて売ることです。損失を確定させた上に、その後の回復リターンも取り逃がします。最悪のパターンです。
②毎日口座を確認して感情的になる:私はコロナショック時に毎日口座を見ていました。これは精神衛生上も投資判断上も百害あって一利なし。暴落時は「月1回だけ確認する」くらいのルールを設けることを強くおすすめします。
③SNSの悲観論に流される:暴落時のSNSは「終わった」「もうダメだ」という声で溢れます。でも、そう言っていた人のほぼ全員が間違っていました。歴史的に見れば、暴落からの回復は必ず来ています。
まとめ:暴落は「想定内」にしておけば怖くない
新NISAは非課税期間が無期限です。これは「急いで売る必要がない」という絶大なメリットでもあります。暴落が来ても、回復するまで保有し続ければいい。この安心感は、旧NISAにはなかった強みです。
改めて私のルールをまとめます:
- ルール①:生活費12ヶ月分の現金バッファを常に確保
- ルール②:前年高値から▲20%超の暴落時は取り崩しを一時停止
- ルール③:定率4%取り崩しを基本とし、暴落中は停止・高配当配当金でカバー
これらのルールは「完璧な正解」ではありません。自分の家族構成、支出、リスク許容度に合わせてカスタマイズしてください。大切なのは、暴落が来る「前」に決めておくこと。
投資は長距離走です。途中で転んでも、立ち上がって走り続けた人が最後には笑えます。一緒に、コツコツ攻めていきましょう。


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