うちの次男、三男は、ゲームをめぐって毎日もめていました。
「いい加減にやめなさい!」と怒鳴る僕、泣く息子、冷める夕ご飯、呆れる妻。そんな日々がしばらく続きました。あのころ僕がやっていたのは「親がルールを決めて、子どもに守らせる」こと。「平日は30分まで」「宿題が終わってから」と紙に書いて冷蔵庫に貼ったりもしました。でも、まったく守られませんでした。
結論:親が先にルールを「決めてしまう」から守られない
子どものゲーム時間のルール作りで最も大切なのは、「ルールを決める前に子どもと話し合うこと」です。これだけで、我が家のゲームトラブルは劇的に減りました。順番が逆なんです。「ルールを決めてから子どもに伝える」じゃなく、「子どもと話し合ってからルールを決める」。この順番の違いが、守られるかどうかを決めます。
なぜ親が先に決めるとうまくいかないのか
人間は誰でも「自分が関わっていない決定」には従いたくない生き物です。子どもも同じ。「夜9時まで」と言われれば「なんで?」「なんで9時なの?8時50分に終わりそうなときどうするの?」と反発が生まれます。でも「いつまでならゲームできると思う?」と聞くと、子どもはちゃんと考えます。「9時まで…かな」と言えば、それが子ども自身の言葉になる。守る理由が生まれるんです。
専門家も「保護者が一方的に決めるよりも、お子さん自身がどのようなルールなら守れるかを考えて一緒に作る方が良い」と言っています。実体験として、これは本当にそのとおりでした。
子どもと話し合う前にやること3つ
1. 自分自身のゲームとの付き合い方を振り返る
40代パパとして正直に言います。スマホをいじっている時間、かなりありますよね。「ゲームはダメ」と言いながら自分がソシャゲをやっていたら、子どもは「なんでパパは良くてオレはダメなの?」と思います。ルールは家族全員に適用されるもの。自分も含めてどう向き合うかを考えておくと、子どもへの説得力も増します。
2. ゲームの何が問題かを具体的に整理する
「ゲームが悪い」という漠然とした感覚ではなく、「何が困っているのか」を具体的に考えてみましょう。
- 寝るのが遅くなっている?
- 宿題をやらなくなった?
- 約束した時間を守れない?
問題を具体的にしておくと、話し合いの方向性が明確になります。我が家では「宿題が終わらない」「就寝が遅れる」の2点が本当の問題でした。ゲーム自体が悪いのではなく、ゲームのせいで何かが崩れているということが問題だと気づいたのは大きかったです。
3. 子どもがゲームに求めているものを知る
ゲームを取り上げる前に、なぜそんなに夢中なのかを聞いてみてください。友達と一緒にやっているオンラインゲームなら、それはコミュニケーションでもある。ストーリーが気になるなら、それは集中力でもある。「どこが面白いの?」と聞くと、子どもの話が変わります。うちの長男は「友達と話せるから」と言っていました。それを聞いて「なるほど、そういうことか」と初めて理解できた。
実際に我が家でうまくいったルール作りの手順
STEP1:タイミングを選ぶ
ゲームが始まる前、または食事のときに「ゲームのことで少し話したいんだけど」と話を切り出します。ゲームをしている最中に話しかけると絶対もめます(実証済み)。
STEP2:子どもに意見を聞く
「平日は何時間できたら満足?」「宿題とゲーム、どっちを先にやりたい?」と聞きます。子どもの答えを否定せず、まず全部聞く。「2時間!」と言われたら「なるほど、パパは45分くらいがいいと思ってる。間を取って1時間はどう?」と交渉します。
STEP3:一緒にルールを文字にする
話し合いで決まったことをメモして、冷蔵庫やリビングの見える場所に貼ります。「これは君と僕が一緒に決めたものだよ」という感覚が大事です。
我が家のルール例(現在進行形):
- 宿題・明日の準備が終わったらゲームOK
- 平日は夜8時まで(タイマーをセット)
- 休日は午前1時間、夕方1時間まで
- 守れた週は土曜にパパと一緒にゲームをする
STEP4:ルールを守れたら一緒に喜ぶ
守れたら「えらかったじゃん」と一言。守れなかったときは怒鳴らず「今週はどうだった?」と振り返ります。ペナルティより振り返りの習慣が長続きします。
よくある失敗パターン3つ
失敗1:ルールが多すぎる
最初から10個ルールを作っても守れません。最初は「時間」だけに絞るのがコツです。シンプルさが継続の鍵。
失敗2:例外を作りすぎる
「今日はテスト勉強したから特別に長め」が続くと崩れます。例外は事前に「月に1回だけ特別な日を作れる」とルール化しておくと安心です。
失敗3:守れなかったときに感情的になる
ここが一番難しかった。子どもがルールを破ると「また!」と怒鳴りたくなります。でも感情的になると話し合いがリセットされます。「次はどうしようか」で前を向く方が、結果的に速い。
📚 この記事を読んだあとに読みたい1冊
子育てって「正解」がわからなくて、気づくといつも怒ってばかり…そんなパパにとって救いになる一冊です。マンガ形式で読みやすく、「こういう声かけ方があったか」と気づかされることが多い。ゲームのルール作りにも通じる「子どもとの向き合い方」が学べます。
まとめ:ゲームのルールは親が「決める」より、子どもと「作る」もの
3年かけてたどり着いた答えはシンプルでした。子どもをコントロールしようとしなくていい。一緒に考える相手として接すると、子どもは想像以上にちゃんと考えます。
ゲームが悪いんじゃない。ゲームとどう付き合うかを学ぶ機会として使える。そう思えたとき、「ゲーム問題」はちょっと楽しい課題になりました。まずは今夜の夕食のとき、「ゲームのルール、一緒に決めてみようか」と話しかけてみてください。きっと子どもは意外なほどしっかり考えてくれますよ。

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